Debian etch to lenny


2009-02-14だったかに、Debian GNU/Linux が、メジャーバージョンアップした
とかだったので、サーバーの混雑が終わった佳き日に、家のやつも上げてみた。

マシンは今となっては、時代物の128Mメモリー、500MHzCPU、14G HDD という代物。
従って、今流行りのWindowsもどきのLinuxなんて、夢のまた夢という事情がある。
ここに、Ver.4(etch) を入れて、Xも上げないで、別マシンからリモートで
入って使っていたのだ。
でも、Ver.5(lenny)が出たんなら、プチ試してみたくなった訳。

メジャーバージョンアップってどうやるん? 素朴な疑問である。
悩んでいてもしょうがないので、ググってみたら、

apt-get update
apt-get upgrade
vi /etc/apt/sources.list
apt-get update
apt-get dist-upgrade

みたい。肝は、sources.list 中にある、etch を lenny に変更して、パッケージ
を取ってくる先を切り替えるみたい。

2回目のupdateで、署名が合わないとか言う警告が出てきたけど、そりゃまあ、
そういう物だろうと思って、最後のdist-upgrade を敢行。

何でも、1000を超えるパッケージ、総DL容量が1.2Gになりますけど、いいすか?
と念を押される。まあ、じっと我慢の子で待つしかないな。
その間、炬燵の上に鎮座させた、FreeBSD機からWebでも見てますよ。

回線が細いので、4時間かかって、DL終了。
次々にUpgradeされて行くパッケージをちらちら見ながら、いろんな物を入れて
いたなあと感慨に浸っていると ...

NetworkManager のUpgradeの為、一度Manager を再起動しますとアナウンスが
あり、その後画面の更新が止まった。
暫く待っても、ナシのつぶてですよ。
Debian機の所に行って、HDDのアクセスランプを確認するも動いて風には見えない。

こりゃ、sshで繋いでいたセッションが切れて、その反動で固まったな。
ああ、大事な事はコンソールからやれと言う、おじいちゃんの言いつけを
守らなかったばっかりに 。。。

こうなったら、笑いながら電源ボタンをぷちっとするしか無いね。
普段はDebian機にはモニターなんて付けてないけど、しょうがない、取り付けて
直にどうなってるか、見るしかないな。

早速、再起動してみると、あれもない、このファイルも無いと言いながらも
gdmのログインまでは、何とか辿りついた。
さて、loginだな。でも、ターミナル一つも開かないよ。
ええ? 再インストールかよ。

ここで、待て待てと言う冷静沈着な小人さんが現れた。
ふふふ、シングルユーザーで立ち上げてみんしゃい。

gurbメニューから、シングルユーザーで起動。
まずは、HDDが R/W 出来るかとマウントが完了しているか確認。
ひょっとして使うかも知れないネットワークが生きているか確認。こちらは
停止状態になっていたので 
/etc/init.d/network start
して、活性化しておいた。

こうしておいて、続きをやってみよー。
apt-get dist-upgrade
そんな無茶できませんと文句を言われたよ。でも、ありがたい事にDebian教祖様の
暖かい呪文が添えられていた。
呪文なので、もう忘れてしまったけれど、その通りの呪文を唱えたら、1時間ぐら
い、ああでもない、こうでもないと修復してたみたいで、無事に終了。

さて、これで 再び apt-get dist-upgrade したら、どうやら再開して
くれたみたい。保留になってたのが200Mぐらいあります、ですって。

待つ事数時間で、終わったよ。
今度は、普通に起動していつものように動き出しました。
あんた、偉いよ。自分で復旧しちゃうんだもの。

焦っていたから、dmesg を見る余裕も無かったけど、lenny になってから
起動シーケンスに経過秒が表示されるようになりました。
こんな具合です。

 :
[   41.546255] e100: eth0: e100_watchdog: link up, 100Mbps, full-duplex
[   48.486059] NET: Registered protocol family 10
[   48.486059] lo: Disabled Privacy Extensions
[   49.690359] warning: `ntpd' uses 32-bit capabilities (legacy support in use)
[   67.692041] eth0: no IPv6 routers present

これはきっと、高速起動のプロジェクトの人達が入れたに違いない。
電源ONから、10秒で使えるDebianに期待してまっせ!!

これで無事に lenny になったけど、一応点検。
そしたら、普段は使わないdaemonやportが動いてるじゃないですか。
けちけち作戦始動ですよ。

まず、sambaとかcupsとか止めておきたいね。はて、どうやる?
ググってみたら、
pdate-rc.d -f samba remove
とかすれば、出来るみたい。

portの方は、/etc/inetd.conf 
を、とりあえずいじっておく。xinetdは、無いのね。

後は、gurbメニューに出てくる、etch関連のkernelがうざいので、/boot/gtub/menu.list
をいじって該当部分を削除。/bootの中もお掃除。

HDDも肥大化してたので、削除
apt-get autoremove
だったかな。

これにて、lennyへのUPgradeが完了しました。