タイム・トラベル

と、ある店がオープンしたと言うので、女房の命令により偵察に出かけた。出発まで随分と待たされましたよ。 おめかしに余念が無いんだもん。田舎では、こういう機会でも無い限り、おめかしする理由が無いからとの事。 そんなもんなんですかねぇ?

行ってみると、駐車場に入る車で渋滞してましたよ。どこの家庭も娯楽はショッピングなんですかねぇ。やっとの 思いで中に入ると、東京の店が出店してた。田舎でも東京の雰囲気ってか。

ぶらぶらしてるうちに昼になったので食事でもと思ったら、これまた長蛇の列。一番混んでいたのは、長崎 ちゃんぽんの店って、ここらの人はちゃんぽん、そんなに珍しいのかねぇ。まあ、このあたりは、 蕎麦の国だからなあ。異国情緒に憧れるのかも。

食事は諦めて、来店記念に、電波時計をGet。今まで、居間に時計が無くて、TVのそれで代用してたので、女房が 欲しい欲しいと言うから、2650円を散財也。IKEAのマーク入り中国製。

家で時計をセットするも、受信マークが点灯しない。はて?不良品かな? と思っちゃったぞ。でも、ふと 地震で電波が止まってなかったっけと思い出し、 標準電波のページへ行ってみた。苦労してんのね。おいらの所では、 福島からの電波は、4mV/m ぐらいで、九州からは 1mV/mぐらいの電界強度か。 福島がだめでも九州のやつをキャッチアップ出来ればいいのに、どんなICを使ってるんだろ? まさか、電波時計キットに使ってる40KHz専用品 じゃあるまいか。

急遽開発されて話題になった、 JJYシュミレータも、面白そう。

以上、タイム・トラブルなお話しでした。

タイム・トラベル申し込み

ってな訳で、国民的行事のゴールデンウィークに目立った活動をしなかったけど、自分へのご褒美は ちゃんと用意してたんだ。

と、ある人とメールでやりとりしてた時、今回の地震が都下で起こったら超大変ね。身辺整理出来てる? なんて話になった。相手の人は都内に持ち家がある人で、いろいろと溜め込んでいるそうな。過去からの 本や雑誌もしこたまと納屋に保管してるとの事。

おいらは引越し貧乏で、身辺は綺麗なもんよ。雑誌とか読まない本は引越しのたびに、おしげなく処分 してる。保存場所が有る・無いでこうも違うのかねぇ。

で、その人に昔のCQ誌とか持ってるってなにげに聞いてみたら、持ってる、持ってる、ですって。巣鴨の CQ出版へよく通って、トランジスタ活用百科 等を買ったとか。懐かしいねぇ。おいらも球から石への 端境期に生きてたので、トラ活にはお世話になったな。

懐かしくなって、また読んでみたいよと言ったら、CQ誌ならたくさんあるからどうぞ、ですって。 彼の好意を受けて、ダンボールに入るだけ詰めて、送ってもらった。1971-2年に渡る、14冊が こうして、私の手元にやって来た。断捨離にプチ協力しましたね。もう40年も前の雑誌が見られるとは感慨深いねぇ。

昔のCQ誌を見たのはは、去年行ったハムフェア以来だもんなあ。

タイム・スリップ

40年前へタイムスリップします。40年前と言えばおいらが社会に出た年です。それと同時にほぼハム活動を 中止した年でした。あの頃はどうだったかなあ。学生だったので、CQ誌もたまにしか買わない(買えない) 身分でしたよ。

今のCQ誌と比べて随分と厚いね。記事内容も硬派で熱いように感じるのは気のせいだろうか。一冊250円って 定価がついてた。今のほぼ、1/4か。物価があの頃と比べて4倍になってるのか。初任給幾らだったかな?

初任給を貰って、現金書留で母に送ったっけな、それから、自分へは、FMのエアチェックをやっていたので SONYのオープンリール式テープレコーダーを月賦で買ったな。昔の事思い出したよ。

ひょいと取り出したCQ誌は、1971年10月号。表紙は、NCL-2000と銘板がついた球式のリニアアンプ。表紙の裏側は、 八重洲無線株式会社の広告ページ。

電話級から一アマまで、FT401が揃いました

って、キャッチコピーが踊ってる。電話級コースのFT-401Sが、92800円。2アマ用(100W型) が99800円。1アマ用の200W型が、 128500円ですって。

裏表紙は、トリオの2mの車載用トランシーバー TR-7100が49800円で出ていた。誇らしげに、IC FETって ロゴが入ってる。

再び表紙に戻り、同号の特集を見ると、精選 国試予想問題集 と 自作周波数カウンタ なんてのが 目に留まった。それと、別冊付録で CALLBOOK速報版 か。あの頃は、年に1回、厚いCALLBOOKが発行 されてたなあ。今じゃ、JARLに入っていないと手に入らないのかな。ああ、ARRLのマークをぱくった JARLのマークと共に、社団法人 日本アマチュア無線連盟監修なんて、書いてあるな。JARLのお墨付きで 雑誌が発行されたんだ。

どうでもいいけど、この厚さは広告のためです。おいらも、部品の調達には随分とお世話になりました。

CMのページ

歌は世につれ、世は歌につれ って言い方があるけど、その頃の世相を見るのには広告がうってつけだな。 広告用の索引が付いていたので、広告を出してる会社の数を調べてみたら、200社ぐらいはあろうか。途中で 数えるのが面倒臭くなったったわい。

水晶の会社が有ったり、電源の会社があったりメカフィルターの会社が有ったり、球や石やLCR等の部品通販 の会社があったり、面白いな。

あれ、八重洲無線が社員の募集をしてるよ。他にも社員を募集してる会社が出てるな。リクルート誌も 兼ねていたんか。

千代田テレビ技術学校とか大阪電子専門学校なんてのの入学案内も出てるな。あの頃は電子系が花形職業 だったのね。東京工学院は、名誉学院長に石原慎太郎を立ててるな。随分若い写真だ事。

デパートも広告出してるぞ。高島屋、大丸、西武池袋。開局コンサルティングセールですって。ローンも 組めますって! デパートが参入してるぐらいだから、結構需要はあったのかな。 おいらも、オーディオを月賦にしたぐらいだから、いい商売だったんでしょうな。

アンテナ系も頑張っているな。タワーの設計施工を承りますとか、ローンでマストなんてのもあるな。 あれ、いろいろなアンテナも載ってるけど、今と違って75オーム系。何時頃から50オーム系にシフトしたん だろう? 石のファイナルとかが多くなると、50オーム系の方が都合がいいからかな? 誰か教えてくださいな。

石は、東芝のCMにスペック表と共に出てた。あれ、ナショナルはVHF帯用のファイナルの石の広告を 出してるよ。ナショナルと言えば、表紙を飾っていたNCL-2000と言うリニアアンプは、ナショナル製でした。 ご丁寧に、回路図まで載せているよ。説明読んだら、松下じゃなくて、USAの会社だったわい。ちと、紛らわしいぞ。

あの頃よく使った石、2SC372が通販のページに載ってるな。一本60円が大体の相場みたいだ。低周波から 高周波まで、あの石しか使わなかったな。(なにせ、安かったから)、トランジスタでもツェナーダイオードの 代用になるんだったっけな。変な石の使い方をしてるんで、何でだろう、何でだろうと不思議がって、回路を 組んでみて、初めてこんな使い方出来るんだと知った次第。いろいろ面白かったな。

昔の記事

ローカルトピックスが、随分とページを割いてるな。おめでとうコーナーなんてのが有って、うれし恥ずかし、 ツーショットの写真が載ってたりする。こういうのって、ローカルさんが投稿するんだろうか。

YLセクションなんてのもあるよ。埼玉に住むお嬢さん。50MHzにアクティブ。もっか花婿募集中って、これ 全国誌ですよ。そうかと思うと、彼女は高校一年生。もっか長岡で一番アクティブなYLさんですって。昔は おおらかだったんですねぇ。

あれ、英語の記事もあるぞ。JA8IOC in Sapporo ですって。第11回冬季オリンピックの記念局ですね。 どんなRigを使っていたかの紹介記事が別に載ってた。 FTDX401+FL2000B,TS511+TL911,TS801,FT101S,IC21等。おいらの記憶にあるのは、FT101だな。

1,2級アマチュア無線技士の合格者発表も載ってる。こういうおめでたい記事だけかと思ったら、恐ろしい 航空事故が発生した時、アマチュア無線家がOSO(非常通信)で協力したというドキュメント記事も出ていた。

8管内で起きた、ばんだい号の事故。非常通信を決意して電管に確認した所、何を言ってるんだ、不勉強な。 法52条に該当する通信なんだから、どんどんやりなさいと、発破をかけられたとか。一方、7管内でおきた、 全日空機の事故。後で、通信内容に、非常を言わなかったので、あれが非常通信に該当するかどうか、 かなり疑問だと言われたとか。不眠不休で活躍したハムからすれば、カチンと来る発言で、免許を 返上しようと言う所までなったらしい。生生しい報告でした。

JARL月報なんてのもあるよ。原会長が、近くて遠いKR8沖縄を訪れ、現地ハムと親交を深めて来ましたって。 あの頃は、まだよその国だったのね。

技術展望なんてコーナーがあるな。同軸ケーブルを素子としたループアンテナですって。同調を取る為に 高価なバリコンは使わず、300オームのTVフィーダーを使っている所が味噌だな。Low-Cost Loopが売りと 書いてある。作ってみようかな。でもこの記事、翻訳されたもので、図はそのまま、ヤード法のままだぞ。 どうせなら、フィートとかインチをメートルに翻訳してくれればいいのに。

最近のCQ誌にHAM交換室が申し訳程度に復活してるけど、昔は豪勢に9ページも使っているぞ。昔は、 ヤッホーのオークションなんて無かったから、このコーナーが頼りだったのね。

消えゆく真空管、こんな真空管が廃品種になる、その将来と対策を考える なんて記事を2文字のOMさんが書いてらっしゃいました。 UY807Aは無くなるけど、2B46(6146A)は存続するから安心です。6AU6は姿を消しますが、6Au6Aは、まだ東芝や 日立が作ってますから大丈夫。6AL5は、ダイオードで置き換えていきましょう。6AQ5は無くなりますが、6AQ5A が存在してます。懐かしいねぇ。

そう言えば、梶井OMが書かれた、送信機の設計と製作 なんて本を穴のあくほど読んだっけ。

懐かしいなあ、暇にまかせていろいろと眺めてみるよ。そして、ここに書く話題が欠乏した時、穴埋めに 使う事にしよう。