光あれ
以前に科操研の人をやったんで、今週は、総通の人です。総通って何や? って、いぶかる人が ほとんどだと思います。知ってる人は、どういった事で接点が有ったのでしょうか?
アマチュア無線をやってる人は、5年に一度、局免の更新等でお世話になってるはず。 中には、取締りでお世話になった人がいるかも知れません。
そう、不法電波の取り締まりですな。免許の不携帯とか、改造トランシーバーの利用とか。 罰金がやたらに高い(50万円)ので、注意しましょう。
で、彼らの武器は、アンテナとスペクトラム・アナライザーだったりします。アンテナは自作 するとして、スペアナはどうなんだろう? 造れるかな? そんなの高級無線機に尽いてるでしょ。 高級無線機って、リタイアした裕福な親父がわけも分からずに使うようなやつです。(嗚呼、俺ってひがみっぽいな)
で、スペアナは一種のラジオ受信器なので、造れるよね、と思ったあなた素晴らしい。アマチュア バンドで、スキャン幅が少なければ、まあ、作れるだろうね。
でも、HPあたりが売っているような帯域が広いやつを一から自作するってのは無謀だけど、 そこはそれ、需要が有るんで、4万円ぐらいのキットが発売されている。 スペックは、 GigaSt v5 に出ている。
そして自作の体験記も GigaStのスペアナキット 出てたよ。腕に自信のある人はいかが?
まあ、よく見るとキットで組み立てる部分は、パソコンと繋ぐ部分だけだったりするんで、 簡単に組み立てられそうですよ。
NTTは高い
毎日散歩してると、電話の工事車を何台も見かける。クレーンの先にカゴが付いてて、高所 作業をするやつだ。余りに毎日見かけるものだから、工事をやってる人にちょいと話かけてみた。
太いケーブルを電柱間に渡していたよ。ケーブル1本で何回線収容してるんですか?
工事のにーちゃんは、そんな難しい事知らなかったよ。猫の手も借りたいぐらいなんで、多分 バイトなんだろうね。色々話してくうちに、NTTは独占企業で天狗になってる。高すぎるって 話になった。
東電のデンコちゃんもリストラされちゃうぐらいな状況じゃ、NTTに対抗して回線を安く提供 しますなんてのは夢のまた夢。スマートグリッドがらみで、復活するとかないすかね?
NTTの問題は、2重投資にあるんだな。 1]動き始めたNTT、影響範囲は不透明 とか [2]残り400万契約、ISDNの巻き取りが本格化 で、メタル回線ヤメって方向には、向かっているみたいだけど。。。
今年の3月から、戸建ての家向けの光回線が安くなり始めた。おいらの所にも、営業がかかって、 一口便乗してみる事にしたんだ。だって、メタルでADSLとか基本電話回線料とかを勘案したら、 光とどっこいどっこいなんだもん。但し、ご他聞に漏れず2年縛りはあるけどね。
そんな訳で、回線工事を待っていた訳だ。
光あれ
工事が混みあっていて、申し込んでから随分と待たされたが、やっと工事の順番が回ってきた。 3人のおじさんと工事車がやってきた。一人は電柱に登って、回線の接続。もう一人は家の外 周り配線。もう一人は家の中担当。
聞けば、我が家に来る前に4軒をこなしてきたとか。大盛況なんですねぇ。こうやって、メタルから ファイバーへと転換してくんですなぁ。
外周りが黒い被覆に覆われた回線。3本線だった。なんで3本かと思ったら、1本は針金だった。 家の中では針金が除去してたよ。ファイバーに過度な力が加わらないように保護してるのね。 2本がファイバー。何で2本? 電気配線じゃあるまいしと3秒考えたら、理由が分かった。 光は一方通行なのね。上り回線と下り回線で2本セットなんだ。ケーブルにFJって刻印がして あったけど、これひょっとして、フジクラ電線かな。メタルを止めてファイバー 分野にも進出しないと、食っていけないのね。
ファイバーの端末処理はえらい簡単だったよ。線が2本しかないので、イーサコネクタを 取り付けるのよりよっぽど簡単。専用工具に挟んで締め付けて完了。最後にレベルテスターを 接続して、信号強度を確認して光系は終わり。
後は、持参したパナソニックのLets Note(頑丈一徹、現場で使われています)から、USBで光 モデムに接続。指紋認証でパソコンを起動してから、何やら設定。電話の疎通を確認。 携帯用プリンター(感熱式)で、工事請求書を発行して終わり。こんんちわNTTですって言って から、ありがとうございますって退去するまで、1.5時間でした。
ネットに繋ぐぞ
事前に送られてきていたCDから、楽々設定を行う。入れるのは、光モデムと言うかルーターの パスワード設定と、回線の利用者ID、パスワードぐらい。あっけなく終了。
ルーターの設定時だけは、イーサケーブルを挿して行うんで、その時のスピードを測ってみたら、 約70Mbpsぐらいだった。契約は200Mなんで、話半分はおろか、話1/3だな。
続いて、前から使っていた無線LAN経由でスピードの確認。
ブロードバンドスピードテスト 通信速度測定結果 回線種類/OS:光ファイバ/-/Windows 7/ サービス/ISP:フレッツ光ネクスト ハイスピード/ サーバ1[NTTPC(WebArena)] 27.5Mbps サーバ2[ さくらインターネット ] 23.8Mbps 下り受信速度: 27Mbps(27.5Mbps,3.44MByte/s) 上り送信速度: 28Mbps(28.2Mbps,3.52MByte/s) 診断コメント: フレッツ光ネクスト ハイスピードの下り 平均速度は59Mbpsなので、あなたの速度は少し遅い方ですが、 もし無線LANを使用している場合は問題ありません。 (下位から30%tile)
無線LANは、54Mのやつを使ってるので、こんなものだろうな。言うまでもないけど ADSLとは雲泥の差(350KByte/s)だな。でも、すぐにこれが当たり前になっちゃうんだなあ。 嗚呼、人間の煩悩ってやつは。。。使ったサイトは、ブロードバンド スピードテスト です。
WAN側にどんなIPアドレスが設定されたかは、 MyIPAddressで確認出来る。IPアドレスが何処から払いだされて いるかも分かるんで、怖いな。
まあ、WAN側にどんなIPAddressが来てるかぐらいは、ルーターにログインしてinfoを見れば、一発 なんだけど。ルーターのマニュアル見てたら、消費電力が30Wですって。電気食い過ぎよと思ったら、 節電モードが付いてた。
このルータに無線LANカードを挿せば(最近はPCMIAじゃなくて、PCIバスに直結なのね)、無線で パケットをばら撒けるみたいなんだけど、節電は特にこのカードに対して有効みたい。自分は、 そんなカード入れてないし、効果があるのは、WANのI/Fスピードを1Gから100Mに低下させる、 気休め節電だけでした。
他に変わった所
回線が変わったせいか、firefoxでリクエストを出してから画面が表示されるまで、だいぶ待たされる 事がある。何故?
NTTがさかんに宣伝してるNGNのおかげで、IPv6のパケットがすいすいと 行き交うようになり、DNSへの問い合わせは、最初にAAAAレコードを引きましょうってやってる のかな。AAAAレコードの返却がタイムアウトして(まだ、IPv6なんて知らないよって所が多い だろうから)、IPv4っても一遍問い合わせのしなおし。だから遅いのかな?
詳しい事は、 NTT IPv6閉域網フォールバック問題 とか World IPv6 LaunchとNTT IPv6閉域網を巡る駆け引き - DNSでのAAAAフィルタ を見ればいいかな。
firefoxからIPv6の問い合わせをさせなければ、無駄時間は省略出来るかな。
firefox IPv6 disable なんてのを参考に設定してみた。。。 けど、あまり変化は無かったな。
気を取り直して、ルーターに何か設定する所がないかと探していたら、面白いものを発見。 昔はやった、かめとうさぎ の、NTT版が公開されてた。
IPv6 connect
知っている人は懐かしがるかも知れないけど、NetBSDのいとじゅん氏(故人)が頑張って、IPv6の スタックを開発してた。名前は、かめプロジェクトとか言ってたな。きっと、IPv6を竜宮城へ 連れてってくれた亀に託したんだろうな。
その亀の成果が、いろいろなBSD向けに移植された。だけど、IPv6で本当に通信できんの?どこかに IPv6のみの応答するサーバーが欲しいよね。って、事で、太平洋のかなたにそのサーバーが立てられた。 FreeBSDにパッチあてて、亀さんを見に行ったよ。
IPv6の通信が成功すると、亀さんが足をバタバタさせるって仕組みになってたんだけど、最初は 死んだ亀さんしか見れなかった。何度か自分の環境を見直してトライ。亀さんが元気に動くのを 拝めて、感激しましたなあ。(なにせ、太平洋を挟んで、トンネルを掘りましたから)
それで、BSDに対抗意識のあるLinux陣営は、亀さんより兎さんの方が速くて活発だよとばかり、 張り合う事になるんですなあ。生憎、その頃はLinux使ってなかったんで、ウサギの成果は確認 出来なかったけど。
いつの間にか、主要なOSはIPv6レディな状態になってたけど、IPv6の世界は普通の場所に無かった んだ。けど、突然光を伴って表れたって訳。(ああ、長い前ふりだ事)
折角なので、竜宮城へ行ってみる。
竜宮城じゃなくて、街角なのね。スピードテストも出来るようになってて、やってみたら、33.20Mbps だったよ。TCP1セッションでの接続テストも出来て、こちらは、24.32Mbpsだった。IPv6は、複数の 接続を同時に捌けるようになってるんだ。こんな事初めて知ったよ。
上記の街角をインターネットのイエローページで調べてみると、
c:\>nslookup flets-east.jp サーバー: UnKnown 名前: flets-east.jp Address: 2404:1a8:ff06::1
ホエェー、IPv6のアドレスしか返ってこないや。ちなみにググル様の所は、
c:\>nslookup www.google.com サーバー: UnKnown 権限のない回答: 名前: www.l.google.com Addresses: 74.125.235.180 74.125.235.177 74.125.235.179 74.125.235.176 74.125.235.178 Aliases: www.google.com
日本向けには、IPv4しか教えてくれないの?
関係ないけど、
c:\>tracert www.google.com www.l.google.com [74.125.235.147] へのルートをトレースしています 経由するホップ数は最大 30 です: : 10 19 ms 23 ms 17 ms 209.85.241.129 11 17 ms 18 ms 16 ms nrt19s11-in-f19.1e100.net [74.125.235.147] トレースを完了しました。
ググル様の所までは、11ホップで到着しました。あ、こんな事やってると目付けられちゃって 出入り禁止になっちゃうかな?
モニタするぞ
今までよりも図体の大きい光モデム(NTTの呼称では、ONUって言うらしい)が、どんなに なってるか、探ってみる。OSは何使ってるとかね。
[sakae@arch ~]$ nmap -O ntt.setup Starting Nmap 5.51 ( http://nmap.org ) Nmap scan report for ntt.setup Host is up (0.0048s latency). Not shown: 991 closed ports PORT STATE SERVICE 23/tcp open telnet 53/tcp open domain 80/tcp open http 139/tcp open netbios-ssn 445/tcp open microsoft-ds 2869/tcp open icslap 8090/tcp open unknown 8888/tcp open sun-answerbook 49152/tcp filtered unknown No exact OS matches for host (If you know what OS is running on it, see http://nmap.org/submit/ ). TCP/IP fingerprint: OS:SCAN(V=5.51 .... : Network Distance: 1 hop OS detection performed. Please report any incorrect results at http://nmap.org/submit/ . Nmap done: 1 IP address (1 host up) scanned in 25.08 seconds
データベースに該当する指紋がないので犯人のOSは不明と出ました。残念、誰か詳しい人登録 してくれないかな。
じゃ、しょうがない、ワイヤー(ファイバー)をかじって遊びましょ。